虫歯かな?と思ったら
「歯に痛みがある」「冷たい物を食べると歯がしみる」このような症状はありませんか? もし、思い当たるのなら放っておいてはいけません。虫歯の可能性があります。
虫歯は、初期には痛みがなく見た目にもわかりません。そのため、「痛い」「しみる」などの症状が出始めたときには、虫歯がかなり進行している可能性が高いといえます。放置するとどんどん進行し、治療しなくては治ることはありません。治療は行うのが早ければ早いほど、簡単かつ短時間で終わります。大切な歯を失ってしまう前に、気になる症状があれば、できるだけ早くご来院ください。
虫歯の原因
虫歯の原因は、歯垢(プラーク)の中に潜む虫歯菌。お口の中に残る食べかすなどに含まれる糖分をエサに酸を出し、その酸により歯が溶けていきます。これが虫歯の始まりです。虫歯の原因となる次の3つの要素に注意し、大切な歯を守っていきましょう。
虫歯菌
虫歯菌は、食べかすの中にある糖分をエサに歯を溶かす酸を出します。
糖分
虫歯菌の栄養源となるものが糖分です。お菓子やジュースなどの中にも多く含まれており、みがき残しがあると虫歯の活動を活発化させてしまいます。
歯みがき
毎食後に歯みがきはしていますか? 虫歯菌が活発になるのは、食後30分ぐらい。虫歯菌が活発になる前に歯みがきをすることが、予防につながります。
虫歯の進行段階
進行段階 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
C0 【ごく初期の虫歯】 |
歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。 | 適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。 |
C1 【エナメル質の虫歯】 |
エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。冷たい物がしみることがありますが、まだ痛みはありません。 | 虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。 |
C2 【象牙質の虫歯】 |
エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。冷たい物や甘い物がしみるようになり、ときどき痛むこともあります。 | 虫歯に冒された部分を削り、インレー(詰め物)で補います。 |
C3 【神経まで達した虫歯】 |
神経まで虫歯が進行した状態。熱い物がしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 | 神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウン(被せ物)を被せます。 |
C4 【歯根まで達した虫歯】 |
歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯に冒された状態。痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。 | 多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯やブリッジ、あるいはインプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。 |
虫歯治療について
根管治療について
虫歯菌が神経に達してしまった重度の虫歯の治療が、歯を残すための「根管治療」です。根管治療では、歯の根の中を通る「根管」という細い管の中から、虫歯菌に侵された神経や血管を取り除き、根管内を徹底的に洗浄・消毒して薬剤を詰めます。
根管治療での処置は時間がかかるうえに難しいため、再治療が必要になるケースも少なくありません。そこで当院では繊細な治療に対応できる「ニッケルチタンファイル」といった治療精度を高める器具を使用することで、適切かつスピーディーな治療を行っています。
神経や血管を取り除くことで、歯を抜かずに残すことができる根管治療。処置は難しく時間もかかりますが、大切な歯を守るために必要な治療です。
院長からのメッセージ
当院へお越しいただく目的として、やはり一番多いのが虫歯治療です。当院では患者様の大切な歯を守るために、なるべく削らない治療を心がけています。また、治療の際に行う麻酔に恐怖心を抱く患者様は少なくないでしょう。麻酔はなるべく痛みが出ないように工夫して行っています。痛みが苦手な方でも、安心してご来院ください。